災害対策で注目の防災井戸とは?普通の井戸と何が違う?

公開日:2025/11/06
防災井戸

近年、各地で大規模な災害が発生しています。そのたびにライフラインが失われ、生活ストレスは甚大です。命を守れても、長期的な生活困窮は心身に影響が出ます。そのため、様々な視点で災害対策を行うべきです。ここでは、防災井戸について解説しています。役割を知り、いざという時に頼りにしましょう。災害対策に注目している方は必見です。

防災井戸とは?

古くから井戸は生活利用されており、人々に身近な存在でした。枯れることなく、気軽に使えるため、災害時に役立つイメージもあるでしょう。しかし、一般的な井戸と防災井戸は求められるシーンが異なります。そのため、構造の違いがあるので注意しましょう。ここでは、それぞれの特徴を解説しています。

一般的な井戸について

洗濯や洗い物など、井戸は古くから人々の生活を支えていました。地下の帯水層を掘削し、地上に採水施設を構築する仕組みです。昔から使われている井戸もあれば、新たに掘削することもあるでしょう。現代では技術が発達しているため、直径10センチ程度の穴で掘削を行います。その後、パイプを通し、電動ポンプで水を汲み上げる仕組みです。

また、蛇口式にすることで、水道水のような感覚で使えます。庭など私有地にも掘削できるので、土地面積に余裕がある家庭はおすすめです。そして、現代の井戸は昔とは異なり、汲み上げる労力がかかりません。誰もが簡単に利用でき、水道代節約になることもメリットです。庭や畑の管理・洗車・子どもの水遊びなど、思う存分水を使えます。生活を豊かにするために、井戸は大きく活躍する存在です。

防災井戸について

井戸は常に使えるため、災害時に有効なイメージがあるでしょう。しかし、現代の井戸は電動ポンプを使用しています。災害により電力を失えば、当然使えません。日常生活では便利ですが、災害時に期待できない設備です。そこで、防災井戸として使うには、タンデム式手押しポンプが必要です。

電動ポンプ・手押しポンプが併用しており、いざという時に切り替えて使えます。災害時も井戸水自体は枯れないため、汲み上げる技術に注目しましょう。また、近年の手押しポンプは、大きな力が不要です。高齢者や子どもでも、スムーズに汲み上げられます。災害時は、使い勝手の良さは重要ポイントです。手押しポンプでも、一気に大量確保できるため生活を支えられるでしょう。

また、昔ながらの井戸がある場合、手押しポンプのみの交換や設置が可能です。錆びにくいステンレスなどを選ぶと、衛生面も安心感が出るでしょう。井戸を保有している方は、いざという時に防災井戸となるためおすすめです。災害時は、洗いもの・トイレ・洗濯など、衛生維持がとくに困窮します。清潔な水さえあれば、ストレス軽減が可能です。せっかく井戸を保有するのであれば、防火井戸としての機能を備えておきましょう。家族の心身を守る存在となります。

災害時に安心して使える井戸の条件

災害井戸として活用するには、高い安全性が求められます。とくに、健康面で二次被害を出さないことが重要です。一般的な井戸より、配慮すべき点が多いため注意しましょう。ここでは災害井戸に必要とされるポイントを解説しています。

水質基準を満たしている

井戸水は、基本的に飲料水としては使われません。土壌に有害物質や大腸菌が含まれていることもあり、歯磨き・うがいなど、口にふくむことは困難です。一般的な井戸であれば、洗浄・水撒きなどに使われるでしょう。そのため、井戸を保有していても、水質チェックは重要視されません。

しかし、防災井戸は飲料水としても利用されます。飲料水にするには、水質基準が設定されておりクリアすることが必要です。PH5.8以上8.6以下・色度5度以下・濁度2度以下・臭気がないことが条件になります。災害時に備え、定期的な水質チェックも必要です。常に飲めるレベルを維持しましょう。

井戸の設備

誰でも安全に使える設備が必要です。ケガや落下事故を防ぐために、井戸枠でしっかり囲みましょう。また、手押しポンプが必須です。電動ポンプと併用することで、常に汲み上げられます。電気が通らない状況にも対応することが重要です。

水質汚染を意識する

水質は土壌で左右するため、新たな堀削では慎重な判断が必要です。堀削したものの、水質が悪いといった事例は多々あります。飲料水になるレベルが理想のため、防災井戸のハードルは高くなるでしょう。工場などが建ち並ぶことで、水質悪化に繋がります。また、大気や河川の流れで、他地域から有害物質がたどり着くこともあるでしょう。

初めは良い水質でも、長年維持することは困難です。そのため、定期的な水質検査を行いましょう。水質が悪化した場合は、用途を明確化するチャンスです。飲料水レベルが理想ですが、やや水質が下がっても洗濯・トイレなどの使用は問題ありません。常に基準値を意識し、水質に合った活用方法をイメージすると安心です。災害時、飲んでも良いか正確な判断を行なえるようにします。

深井戸にする

井戸には種類があり、浅井戸・深井戸があります。地上から10~20メートル下の、帯水層を汲み上げる構造が浅井戸です。さらに深くから汲み上げる場合は、深井戸とされます。放射性物質を懸念する場合、注意すべきポイントとなるでしょう。一般的に、深い部分から汲み上げることで、安全性が高まるとされています。防災井戸を新たに設置する際は、深井戸にするとさらに安心です。深くなるほど費用は高額になりますが、先々を考えると価値を見出せます。

井戸所有者の登録

井戸を掘削するには大きなコストがかかります。そこで、全国の自治体は、井戸保有者に協力を求めています。井戸保有者が登録することで、管理・検査・修理を自治体が行う仕組みです。井戸保有者には、手押しポンプ設置など必要コストが補助されます。

災害発生の際、地域住民に水を提供することが目的です。井戸保有者は、維持費を抑えながら安全性を確保できるためメリットでしょう。登録井戸であれば水質チェックもされるため、災害時に安心して使えます。近所に登録井戸がある場合、緊急時は頼りになるでしょう。

自治体・企業・施設で注目されている防災井戸の設置手続き

井戸は災害時にとても頼りになる存在です。しかし、掘削しすぎると、地盤沈下が発生することもあります。そのため、掘削にあたり法律規制が存在し、自治体へ届け出も必要です。ここでは、防災井戸への社会評価や、設置手続きについて解説しています。また、設置に向けて、注意ポイントがあるので理解しましょう。

防災井戸に対する社会の意識

近年、自治体・企業・教育機関などで、防災井戸は注目される存在です。また、マンションや団地など、共同住宅も設置する傾向があります。東日本大震災以降、防災意識は高まりました。とくに東京都荒川区は、防災強化を行う地域です。そのため、公共の防災井戸が30か所以上あります。学校や公園などに設置されているため、避難しながら使いやすいこともポイントです。

そして、防災井戸を設置するには、莫大な初期費用がかかります。社会が注目することで、個人の負担がなくなることも魅力です。個人で防災井戸を掘削することは万全ですが、社会全体に広がることで、さらなる安心感を得られるでしょう。

地域貢献としての防災井戸

大規模災害が発生すると、多くの企業は営業停止になります。とくに、飲食・サービス業にとって、断水は厳しい状態です。その事態を回避するために、防災井戸を設置する企業が増えました。万が一のときも、一刻も早く営業再開できます。また、水の提供・トイレの開放など、地域貢献することも目的です。防災井戸によって、企業・地域は結ばれていきます。

自治体規制をチェック

自治体ごとに地盤の状態が異なるため、規制は変動します。そのため、あらたに堀削する際は、対象地域について調べましょう。水道局・役所に問い合わせるとスムーズです。

吐出口の断面積

吐出口とは、水を汲み上げる機器の口部分です。規制では断面積6~21平方センチメートルに納めることが求められます。また、断面積21平方センチメートル以上ある場合、設置は不可能です。

ストレーナーの位置

ストレーナーとは、井戸の奥に通す筒状の部品です。規制では、地上からストレーナーまでの距離が定められています。自治体によりますが、400~650メートルが必要です。しかし、井戸周辺が盛土の場合、盛土部分は距離としてカウントされません。

深く掘っても、規制違反になることがあるでしょう。通常の土地を表面基準としているため、堀削前に注意が必要です。そして、ストレーナーを2箇所以上設置する場合、最上端のストレーナーから地上までを測ります。規制されているストレーナーとの距離を踏まえ、堀削する深さを検討しましょう。

揚水機の出力

吐出口の断面積が6平方センチメートル以下の場合、1日ごとの揚水量が定められています。制限なく使いたい場合は、6平方センチメートル以上が必要です。個人宅で使う場合、地域で使う場合、それぞれを想定しましょう。

手続き方法

まず、掘削可能な地域であるか確認が必要です。禁止される場所もあるため、役所に確認しましょう。堀削できる場合、届け出を出します。役所担当者が作業に立ち会うこともあるでしょう。また、吐出口の具体的なサイズとして、直径2.7センチが目安とされます。直径2.7センチであれば、多くの自治体で届け出は不要です。

しかし、全ての自治体が同じではありません。まずは、水道局・役所などに相談しましょう。そして、飲料水使用のためには、保健所の届け出も必要です。さらに、排水する場合、下水料金が発生します。公共下水道の届け出も行いましょう。掘削だけではなく、安心して使用するための届け出が複数必要です。

まとめ

災害対策として井戸は有効活用できます。保有している方は手押しポンプを付け、いつでも使えるようにしましょう。しかし、井戸を保有する世帯は非常に少ない現状です。都心ほど少なく、あらたに堀削するには大きなコストがかかります。少なくとも100万円以上がかかるため、個人があらたに保有することは難しいでしょう。そこで、井戸の代わりに災害用浄水器が活躍します。河川や雨水をろ過し、飲むことが可能なレベルになる機器です。小型から大型まであり、防災スペースに設置しておくと良いでしょう。井戸を掘削するより、低額であり気軽に購入できます。家庭を守るために、万全な災害対策を行いましょう。

PR【PR】防災の新常識!災害に特化した浄水器はどう選ぶ?
Recommend Table

おすすめの災害用浄水器メーカー比較表

イメージ引用元:https://karihana.com/引用元:https://nomeruzo.com/引用元:https://www.a-and-at.com/引用元:https://www.maezawa-k.co.jp/引用元:https://www.dasco.co.jp/
会社名災害用浄水器mizu-Qシリーズ/かりはな製作所コッくん飲めるゾウシリーズ/ミヤサカ工業レスキュー911/A&ATエモータブル/前澤化成工業非常用浄水器/大学産業
最小サイズ380×270×700(mm)
約3.5kg

※mizu-Q 500参照
150×306×430(mm)
約2kg

※コッくん飲めるゾウ スリム参照
296×223×510(mm)
約7kg

※レスキューアクア911参照
350×220×512(mm)
約8kg
記載なし
最大サイズ420×400×950(mm)
約32.5kg

※mizu-Q 2000参照
560×760×1,420(mm)
約70kg

※コッくん飲めるゾウBIG-1参照
該当なし該当なし記載なし
浄水方式MFフィルター
ROフィルター
MFフィルター
ROフィルター
ROフィルターROフィルターMFフィルター
ROフィルター
持ち運び
浄水量/1時間あたり180L〜1トン250〜350L24L60L300L
対応人数(目安)
※1人9リットルを必要量とした場合
約20〜110人約30〜40人約2人約6人約30人
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
公式サイト公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら