【BCP対策】企業がすべき断水対策を詳しく紹介

公開日:2026/08/15
BCP対策

私たちの生活において、水は欠かすことのできない重要な資源です。しかし、地震や台風といった自然災害、さらには設備の老朽化など、断水のリスクは常に身近に潜んでいます。いざという時に事業を止めず、従業員の安全を守るためには、事前の準備が欠かせません。本記事では、企業が取り組むべき具体的な断水対策を解説します。

突然の断水を引き起こす主な要因とは

蛇口をひねれば当たり前のように出てくる水ですが、何らかのトラブルで供給が止まってしまうことはあります。まずは、どのような状況で水が使えなくなるのかを把握し、リスク管理の第一歩を踏み出しましょう。

メンテナンスなどのための計画断水

水道管の交換工事や貯水槽の清掃といったメンテナンス作業のために、あらかじめ日時を決めて水を止めるのが計画断水です。通常は事前に通知があるため、業務への影響を最小限に抑える準備が可能です。

しかし、周知が漏れていたり、作業時間が予定よりも長引いたりする場合もあるため、慎重なスケジュール管理が求められます。

地震による被害や停電の発生

大規模な地震が発生すると、地中の水道管が破裂したり、浄水場などの施設が被害を受けたりして広範囲で断水が起こります。また、地震そのものの被害がなくても、停電によってマンションやビルに設置されている給水ポンプが停止し、水が届かなくなるケースも多いです。

水道設備の老朽化による事故

日本国内の水道インフラは高度経済成長期に整備されたものが多く、法定耐用年数を超えた老朽管の破裂事故が各地で相次いでいます。こうした老朽化が原因の事故は、ある日突然発生するため予測が非常に困難です。

近隣で漏水が起きれば、自社の設備に問題がなくても巻き込まれる形で水が止まってしまうリスクがあります。

冬場の寒さによる水道管の凍結

気温が氷点下になるような厳しい寒さの日には、屋外に露出している水道管の中の水が凍り、膨張して管が破裂することがあります。とくに寒冷地ではない地域で急な冷え込みが起きた際、対策が不充分で大きな被害が出ることも少なくありません。

凍結による断水は修理に手間がかかり、復旧まで通常の業務に支障をきたす原因となります。

断水が企業活動に及ぼす深刻な影響

水が止まることは、単に不便を感じるだけでは済みません。企業の経済的な損失やそこで働く人々の健康を脅かす大きな問題へと発展します。断水がもたらす具体的なデメリットを理解することで、対策の重要性がより明確に見えてくるはずです。

事業そのものが停止してしまうリスク

製造業や飲食業など、水を作業工程で大量に使用する業種にとって、断水は死活問題です。冷却水が確保できなければ機械を動かすことができませんし、衛生管理が必須の食品加工現場では操業を停止せざるを得なくなります。

事業が止まれば納期遅延や売上減少を招き、取引先からの信頼を損なうといった二次被害にもつながります。

業務効率の悪化と生産性の低下

直接的に水を使わないデスクワーク中心の職場であっても、水が止まれば多大な影響が出ます。トイレが使えない、手が洗えないといった状況では、従業員は近隣の施設まで足を運ばなければならず、集中力が削がれてしまうでしょう。

こうした細かな時間のロスやストレスが積み重なることで、組織全体の生産性は著しく低下してしまいます

従業員の健康被害の懸念

水がない環境での労働は、従業員の健康を害する恐れがあります。とくに夏場は水分補給ができないと熱中症のリスクが高まりますし、トイレの不衛生な環境は感染症の原因にもなりかねません。

また、トイレを我慢することで体調を崩す人も出てくるでしょう。企業には安全配慮義務があるため、従業員の健康を守るための水確保は必須事項です。

企業の断水への備え水道BCPで実践すべき対策

災害などの緊急事態でも重要な業務を継続できるよう策定するのがBCP(事業継続計画)です。その中でも、水の確保に特化した水道BCPを整えることは、企業の生存戦略として非常に重要です。

受水槽を設置して水を蓄えておく

ビルや工場に受水槽を設置している場合、一時的な断水であればタンク内の水を利用することができます。受水槽は水道管から直接給水する方式と異なり、常に一定量の水を蓄えているため、数時間から半日程度の断水であればしのげる可能性があります。

第二の供給源として井戸や水源を確保する

公共の水道だけに頼らず、自社で井戸を掘って地下水を活用する第二水源の確保も有効な手段です。地下水は災害時に水道管が破損しても影響を受けにくく、復旧を待たずに水を利用できる強みがあります。

初期費用や維持管理の手間はかかりますが、大規模な拠点をもつ企業にとっては、長期的な安心を得るための投資といえます。

飲料用の水を充分に備蓄する

もっとも手軽で確実な対策は、ペットボトルなどの飲料水を備蓄しておくことです。一般的に、災害時に企業としては少なくとも3日分を確保することが推奨されています。

賞味期限の管理を徹底し、古いものから消費して新しいものを買い足すローリングストックを習慣化しましょう。

災害用トイレを忘れずに準備する

断水時にもっとも困るのがトイレ問題です。たとえ飲み水があっても、トイレが流せないと衛生環境が急速に悪化してしまいます。

水を使わずに排泄物を処理できる凝固剤入りの災害用トイレを、全従業員の数に合わせて備蓄しておきましょう。プライバシーを守るための目隠しや感染症予防のための除菌シートもセットで用意すると安心です。

まとめ

企業の断水対策は、事業を守るだけでなく、大切な従業員の命と健康を守るための責任ある行動です。断水が起きてから慌てるのではなく、事前に複数の対策を組み合わせて準備しておくことが重要です。備蓄スペースを圧迫せずに大量の水を確保する方法として、災害用浄水器の導入などもおすすめです。今日からできることから少しずつ、水のBCP対策を始めていきましょう。

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おすすめの災害用浄水器メーカー比較表

イメージ引用元:https://karihana.com/引用元:https://nomeruzo.com/引用元:https://www.a-and-at.com/引用元:https://qqqtec.co.jp/business/water/emer.html引用元:https://www.dasco.co.jp/
会社名災害用浄水器mizu-Qシリーズ/かりはな製作所コッくん飲めるゾウシリーズ/ミヤサカ工業レスキュー911/A&ATTERESA EMERGENCY/サンキューテクノス非常用浄水器/大学産業
最小サイズ380×270×700(mm)
約3.5kg

※mizu-Q 500参照
150×306×430(mm)
約2kg

※コッくん飲めるゾウ スリム参照
296×223×510(mm)
約7kg

※レスキューアクア911参照
430(L)×158(W)×375(H)
9.5kg(乾燥時)
記載なし
最大サイズ420×400×950(mm)
約32.5kg

※mizu-Q 2000参照
560×760×1,420(mm)
約70kg

※コッくん飲めるゾウBIG-1参照
該当なし860(L)×450(W)×590(H)
55kg(乾燥時)
記載なし
浄水方式MFフィルター
ROフィルター
MFフィルター
ROフィルター
ROフィルター原水(海水/川水)→ストレーナー→マイクロフィルタ→手動ポンプ→カーボンフィルタ→ROメンブレンフィルタ→生成水MFフィルター
ROフィルター
持ち運び
浄水量/1時間あたり180L〜1トン250〜350L24L海水:最大90L/時間 
淡水:最大200L/時間
300L
対応人数(目安)
※1人9リットルを必要量とした場合
約20〜110人約30〜40人約2人記載なし約30人
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