【防災】水の備蓄はどれくらい必要?保存方法も詳しく紹介

公開日:2025/11/06
備蓄

水は電気やガスよりも代替が効きにくいライフラインです。被災直後は買い物も給水も思うようにできず、家にある分しか使えないという状況が普通に起こります。だからこそ、どれだけ備えておけば安心なのか、どう保管すれば傷まないのか、そして限られたスペースでも管理しやすい形にしておけるかが重要です。

災害時に必要な水の量とは?

1人あたり1日3リットル、最低3日分、できれば7日分を飲料・調理用として確保しておくことが重要です。成人が安全に水分をとる量をもとにした推奨値で、季節が夏だったり、乳幼児や高齢者がいたりする世帯ではさらに多めに見積もる必要があります。

ひとり暮らし・家族でどれくらい必要か

水の備蓄は人数当たり3リットル必要で、日数をかけることで計算できます。例えば1人なら3リットルを3日で9リットルが最低ライン、1週間なら21リットルが目安です。4人家族の場合は12リットルを7日で84リットル必要です。

3リットルという数字には、飲み水としての約2リットルと、簡単な調理や口をゆすぐなど最低限の衛生用途の約1リットルが含まれています。糖分やカフェインのある飲料は脱水を招く場合があり、安心して飲める真水は別枠としてストックする必要があります。

飲料用と生活用水は別物として考える

飲むための水と、生活を回すための水は役割が違います。トイレを流す、水で歯ブラシを濡らす、手を拭うといった用途は、必ずしも飲用レベルの品質を必要としません。目安として、生活用水は1人あたり1日10〜20リットルともいわれます。トイレの排水や最低限の手洗いを想定した量で、実際にそのまま備蓄するのは現実的ではありません。よく使われるのが浴槽に残しておく水やポリタンクでのストックです。

3日分で足りるとは限らない理由

防災の基本として3日分はよく聞く指標です。災害直後72時間を乗り切るための考え方で、救助やライフラインの初期復旧が優先される期間を想定しています。ただし、実際の大規模災害では水道の全面復旧に1週間以上かかったケースも多いです。

断水が長引くと、飲み水だけでなく歯磨きや簡単な洗い物をどうするかも課題になり、ストレスが一気に高まります。特に集合住宅では、停電により給水ポンプが停止し、高層階から水が出ないということも珍しくありません。

赤ちゃん・高齢者・ペットがいる家庭の考え方

成人向けの目安だけで計算しないことも大切です。粉ミルクを使う赤ちゃんには衛生的な湯と清潔な水が必要で、通常よりも安全な飲料水の必要性が高くなります。高齢者はこまめな水分補給を促さないと脱水に陥りやすく、常温でも飲みやすい軟水や口当たりの柔らかい水を多めに確保しておくと安心です。

さらに犬や猫の場合、体重1kgあたり1日50〜60mlが目安とされることも多く、10kgの犬なら1日500〜600ml程度必要になります。人の分だけ備えて安心してしまうと、いざというときにペットの水が不足し、結果的に人の飲み水を削ることになります。

備蓄水の選び方と保存方法

水は買って置いておけば安心という話ではありません。どんな容器に入っているか、どこで保管するか、どれくらい長持ちするのかで実用性が大きく変わります。特に集合住宅や収納が限られた住まいでは、スペース効率と入れ替えのしやすさが重要です。ここではペットボトル・紙パック・長期保存水・水道水ストックといった選択肢を比較しながら、傷ませない保管のコツをまとめます。

長期保存水と通常の飲料水はどう違うか

一般的なミネラルウォーターは賞味期限が2〜3年程度の商品が多いのに対し、防災用の長期保存水は5年〜10年保存できる設計のものもあります。違いは殺菌・充填工程と容器の密閉性です。長期保存水は外気や光を遮る素材を使い、微生物が入りづらい状態で密封されるので、常温で長く品質を保てるのが特長です。

一方、通常のミネラルウォーターは入手性と価格のバランスが良く、日常的な飲み替えに向いています。頻繁に入れ替えるのが苦にならない人は通常品を回し、管理の手間を減らしたい人は長期保存水を中心に揃えるなど、家庭の性格に合わせて調整しましょう。

容器で変わる扱いやすさと置きやすさ

飲料水用の容器は大きく分けてペットボトル、紙パック、アルミ缶タイプがあります。ペットボトルは内容量のバリエーションが豊富で、2リットルは在宅避難向け、500mlは持ち出し袋用として非常に使いやすいサイズです。紙パックは四角い形状で棚に詰めやすく、軽いので子どもや高齢者でも扱いやすいのが利点です。

アルミ缶タイプは光と酸素を遮断できるため保存性が高く、賞味期限が長い製品もあります。収納スペースが限られているなら、スタッキングしやすい紙パックや、厚みのある段ボールケースに入った長期保存水を積む収納にして、床下収納・クローゼットの奥・ベッド下などデッドスペースに分散保管しておくと、同じ床面積でも置ける量が増えます。

水道水も立派な備蓄になる

全部を市販のペットボトルで揃えないといけないと思い込む必要はありません。清潔なポリタンクやウォーターコンテナに水道水を満タンに入れておくのも有効です。水道水には消毒用の塩素が含まれており、密閉した状態なら常温で数日程度は衛生を保てます。

飲料目的で長期保管するのには向きませんが、トイレや手洗いなど生活用水として考えると非常に心強い存在です。ポイントは満タンまで入れることです。容器内に空気が残るほど雑菌が増えやすくなるため、できるだけ空気の層を小さくするのが基本になります。なお、沸かしてから保存するのは逆効果です。煮沸すると塩素が抜け、かえって保存性が落ちてしまうため、蛇口からそのまま入れる方が長持ちします。

正しい保管場所とNG場所

水は高温多湿と直射日光に弱いので、ベランダ・車内・屋根裏収納などは避けたほうが無難です。特にペットボトルは太陽光を集めてしまい、最悪の場合レンズのように光を一点に集中させて発火の原因になることも指摘されています。おすすめは押し入れの下段、廊下の物入れ、玄関収納、床下収納など、温度変化が少なく振動リスクの低い場所です。

また、万が一部屋の一角が壊れたときに全滅しないよう、1カ所にまとめず複数の場所に分けて置くのが鉄則です。浸水リスクのある地域では1階と2階に分散しておくと、どちらか一方が使えなくなっても備蓄を取り出せます。ニオイが強い洗剤や芳香剤の横に置くと臭い移りで飲みにくくなるので、保存場所の近くに柔軟剤などを詰め込みすぎないようにしましょう。

備蓄水を無駄にしない管理法

せっかく備えた水も、賞味期限が切れてから気づく、どこに置いたか家族が知らない、重すぎて避難時に持ち出せないなどの状況になると本番では役に立ちません。防災用の水は置いておしまいではなく、循環させる、分けて保管する、持ち運べる形にしておくという管理が重要です。ここでは実際の運用イメージと、スペースの悩みを減らす工夫を紹介します。

ローリングストックで古い順から飲む習慣にする

ローリングストックとは、普段から備蓄している水を日常で消費し、使った分だけすぐ補充する方法です。ポイントはいちばん古いものを普段使いに回し、減った分を買い足し、新しいケースは備蓄枠にするという循環を崩さないことです。

循環を続けると、備蓄水が非常時専用の特別品ではなく、生活の一部になります。結果として、賞味期限切れをまとめて処分するムダが減り、いざというときも飲み慣れた水が手元に残ります。また、賞味期限ギリギリの水は飲料用ではなくトイレ用・雑巾がけ用に回すと、捨てることなく最後まで使い切ることが可能です。

持ち出し用と在宅避難用を分けて準備する

同じ水でも、使う場面によって求められる形が変わります。避難所に移動する可能性がある場合は、1本あたり500ml程度の小型ボトルを非常用持ち出し袋に入れておくと安心です。片手で持てる重さなので高齢者や子どもでも扱いやすく、衛生的に飲み切りやすいという利点があります。

一方、自宅での在宅避難を想定する分は2リットルボトルや箱入りの長期保存水など、コスパと保管効率を優先しましょう。持って逃げる分と家でしのぐ分を物理的に分けておくことで、災害時に慌てて詰め替える必要がなくなります。

スペースが足りないなら外部ストックと浄水力も選択肢

マンションやワンルームでは、7日分の家族人数の水を全て屋内に置こうとすると、いきなり押し入れが満タンになります。この場合、家の中に全量を抱え込むのではなく、取りやすい範囲で分散させるのが効率的です。例えば、クローゼットの床・ベッド下・玄関収納など細かい余白に1ケースずつ配置しましょう。さらに、家族の避難先になりそうな親族宅やトランクルームなどに一部を置くのもおすすめです。

水を置くだけに頼らず、災害用浄水器を組み合わせる

長期の断水や物流ストップが続くと、いくら備蓄していてもいずれは限界があります。そこで役立つのが、非常用の浄水器です。風呂の残り湯や雨水など、直接は飲めない水をフィルターでろ過して飲用レベルに近づける装置のことです。もちろん衛生上すべての水源が安全になるわけではありませんが、煮沸などと組み合わせることで飲める水を追加で確保できる可能性が大きくなります

本体がコンパクトな携行型であれば、水そのものを大量に抱え込まずに済むので、狭い住まいでも防災力を底上げできます。さらに、捨て水を減らせることも可能です。期限が切れた備蓄水やタンクに貯めた水道水も、浄水器を通せば用途が広がり、もったいないからとってあるけど飲むのは不安という状態を減らせます。限られた保管スペースを圧迫せず、なおかつ無駄を最小限にする手段として、災害用浄水器は合理的です。

まとめ

水はあとで買えばいいではなく、家にある分がすべてという前提で準備するものです。目安は1人1日3リットル、最低3日分、できれば7日分が必要です。飲料と調理用の話で、トイレや手洗い用などの生活用水は別に考える必要があります。保管は直射日光を避け、複数の場所に分散しましょう。小さなボトルは持ち出し用、大きなボトルは在宅用と役割を分け、ローリングストックで常に新しい水に入れ替えながら管理すると無駄が出ません。どうしても場所が足りない・水を期限切れで捨てたくないという悩みには非常用浄水器を組み合わせましょう。限られたスペースでも、効率よく水を置き、不足分は非常用浄水器で水をつくることで、備蓄の量的な不安ともったいないという心理的な抵抗を同時に減らせます。

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おすすめの災害用浄水器メーカー比較表

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会社名災害用浄水器mizu-Qシリーズ/かりはな製作所コッくん飲めるゾウシリーズ/ミヤサカ工業レスキュー911/A&ATエモータブル/前澤化成工業非常用浄水器/大学産業
最小サイズ380×270×700(mm)
約3.5kg

※mizu-Q 500参照
150×306×430(mm)
約2kg

※コッくん飲めるゾウ スリム参照
296×223×510(mm)
約7kg

※レスキューアクア911参照
350×220×512(mm)
約8kg
記載なし
最大サイズ420×400×950(mm)
約32.5kg

※mizu-Q 2000参照
560×760×1,420(mm)
約70kg

※コッくん飲めるゾウBIG-1参照
該当なし該当なし記載なし
浄水方式MFフィルター
ROフィルター
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ROフィルターROフィルターMFフィルター
ROフィルター
持ち運び
浄水量/1時間あたり180L〜1トン250〜350L24L60L300L
対応人数(目安)
※1人9リットルを必要量とした場合
約20〜110人約30〜40人約2人約6人約30人
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